2分で読める生成AIのいま Vol.49 新シリーズ「経営者の知恵 × 生成AI」始めます ― "売る人の頭"と"AIの手足"が出会ったら

「生成AIはすごい」。わかった。「AIエージェントが来る」。それもわかった。

でも、、結局どう使えばいいの? そのヒントは、意外にも「AIとは全然別の世界で戦ってきた経営者たち」の言葉の中にありました。

今回から、経営・マーケティングの第一人者の知恵と最新のAIトレンドを掛け合わせて、「じゃあ私たちはどうする?」を考える新シリーズを始めます。

【この記事のポイント】

・新シリーズ「経営者の知恵 × 生成AI」のスタート回

・木下勝寿氏(北の達人コーポレーション社長)と神田昌典氏(マーケティングの第一人者)の知見をAIと掛け合わせる

・「AIで何ができるか」ではなく「何をAIに問わせるか」が大事という視点

・次回以降の予告:二極化時代の"戦わない戦略"、ローカル×医療AI、など

今回も医療田さんと機械屋さんの会話でどうぞ。

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● 「で、結局どう使えばいいの?」問題

医療田:

ねえ機械屋さん。

ちょっと相談なんだけどさ。

機械屋:

はい、どうしました?

医療田:

このブログ、Vol.1から生成AIのこと色々やってきたじゃない。

AIエージェントとは何か、Azureの使い方、セキュリティの話、、

機械屋:

ええ、Vol.3でAIエージェントの概念を、Vol.31で「ブログの中の人の正体」として改めて紹介して、Vol.35からはAzureシリーズ、Vol.46ではOpenClawの話もしましたね。

医療田:

そうそう。

でね、最近思うのよ。

「AIってすごい」「エージェントが来る」っていうのは、もう十分わかった。

機械屋:

ほう。

医療田:

でも、、

「で、結局私はどう使えばいいの?」っていう問いには、まだちゃんと答えられてない気がするの。

機械屋:

。。鋭いですね。

医療田:

だってさ、うちの病院のスタッフに「AIエージェントってこういうものだよ」って説明はできるようになったよ。

このブログのおかげで。

でも「じゃあ明日から何する?」って聞かれたら、、

うっく、、ってなる。

機械屋:

確かに。。

技術の解説はしてきましたが、「それをどう経営判断に落とし込むか」という視点は、まだ薄かったかもしれません。

● ヒントは「AIの外」にあった

医療田:

でね、最近ちょっと面白いことがあって。

機械屋:

何ですか?

医療田:

たまたま本屋で手に取った経営書を読んでたの。

AIの本じゃなくて、マーケティングの本。

機械屋:

ほう。

医療田:

そしたらさ、、

書いてあることが、AIの話とめちゃくちゃつながるの。

「あれ、これVol.34のAIXの話じゃん」とか、

「これってVol.43の疎結合の考え方と同じだ」とか。

機械屋:

面白いですね。。

具体的にはどなたの本ですか?

医療田:

2人いてね。

1人目は木下勝寿さん。北の達人コーポレーションっていう会社の社長さんで、東証プライム上場企業の現役マーケッター。

機械屋:

木下勝寿さん、、!

知っています。

『売上最小化、利益最大化の法則』や、最近の『戦わずして売る技術』で有名な方ですね。

医療田:

機械屋さん知ってるんだ。

機械屋:

ええ。

木下さんは「マーケティングは"戦いをなくす道具"である」とおっしゃっていて、、

大きな競合と真っ向勝負するのではなく、「自分が勝てる土俵を選ぶ」という考え方を徹底されている方です。

医療田:

そう、それ。

で、もう1人が神田昌典さん。

機械屋:

こちらもビッグネームですね。

日本のダイレクトマーケティングの第一人者で、著書は累計数百万部。

最近はAIエージェントの活用についても積極的に発信されています。

医療田:

そうそう。

神田さんが最近すごく面白いこと言ってて。

「これからはグローバルじゃなくて、ローカルで"問い"を起こす時代だ」って。

機械屋:

ああ、それは見ました。

日経MJの連載「未来にモテるマーケティング」でも、2月にAIエージェントの使い方を取り上げていましたし、Xでも「農業・エネルギー・医療を核にして、学区を最小単位とした価値創造の時代が来る」と。

医療田:

学区だよ、学区。

ローカルの極致でしょ。

● だから、新シリーズを始めたい

医療田:

でね、私ちょっと思ったんだけど。

機械屋:

はい。

医療田:

この2人の考え方と、AIの最新トレンドを掛け合わせたら、、

「で、結局どう使えばいいの?」の答えに近づけるんじゃないかなって。

機械屋:

。。なるほど。

つまり、「AIの技術」だけを追いかけるのではなく、「経営やマーケティングの知恵」と組み合わせて考える、と。

医療田:

そうそう。

だって、木下さんの「戦わずして売る」って、AIの導入にもそのまま使えると思わない?

大病院と同じことをやるんじゃなくて、自分の病院が勝てる土俵でAIを使う。

機械屋:

確かに。

「AIで何ができるか」という技術起点ではなく、「何をAIに問わせるか」という経営起点。

これは大きな視点の転換ですね。

医療田:

で、神田さんの「ローカルで問いを起こす」も。

うちみたいな地域の病院こそ、実はAIの"いい使い方"ができるんじゃないかって。

機械屋:

面白い、、!

それは新しい切り口ですね。

● こんなことを考えていきます

機械屋:

では、このシリーズでどんなテーマを扱っていくか、少し整理してみましょうか。

医療田:

うん。

機械屋:

まず、2026年4月現在、AI業界では大きな変化が起きています。

JBpressのレポートによると、「AI活用に成功している企業は1.7倍の成長率」で、「勝者総取りの二極化」が始まっています。

Forresterも、AIエージェントを本格導入している企業はまだ15%未満と報告しています。

医療田:

ってことは、動いてるところと動いてないところの差が開き始めてるんだ。

機械屋:

ええ。

でも、だからといって「大きいところの真似をすればいい」わけではない。

ここに木下さんの「勝てる土俵を選ぶ」、神田さんの「ローカルで問いを起こす」が効いてくる。

医療田:

ふんふん。

機械屋:

具体的には、こんなテーマを考えています。

木下さんの知見からは、、

「戦わずして売る」をAI導入に応用する。「顧客ニーズの9段階分類」を患者対応に転用する。「データの冷たさと人間の温かみを織り交ぜる」をクリニック経営で考える。

神田さんの知見からは、、

「ローカルで問いを起こす」× 地域医療AI。「リアルAI(物理的実体を持つAI)」と医療の10年。AIエージェント時代のマーケティングの変容。

そして両方を掛け合わせて、、

「中小規模の医療機関が"今すぐ始められるAI活用"」を具体的に整理する。

医療田:

おお、、!

それ、全部聞きたい。

機械屋:

ありがたいです。

医療田:

でもさ、機械屋さん。

ひとつだけ確認。

機械屋:

なんでしょう?

医療田:

このシリーズ、あくまで「私たちの目線」でやるんだよね?

木下さんすごい、神田さんすごい、じゃなくて。

機械屋:

もちろんです。

木下さんや神田さんの知見はあくまで「ヒント」です。

それを「生成AIのいま」と掛け合わせて、「じゃあ医療田さんみたいな医療者、あるいは中小規模の組織にとってどうか」、、そこを一緒に考えていく。

このブログのスタンスは変わりません。

医療田:

よかった。

「偉い人がこう言ってます」で終わるブログは、世の中にいっぱいあるもんね。

機械屋:

ははは。。耳が痛いですが、肝に銘じます。

● 今回のまとめ

機械屋:

では、今回のポイントを整理しましょう:

・新シリーズ「経営者の知恵 × 生成AI」を始めます。

・注目するのは木下勝寿氏(「戦わずして売る」「勝てる土俵を選ぶ」の発想)と神田昌典氏(「ローカルで問いを起こす」「リアルAIの時代」の視点)。

・「AIで何ができるか」という技術起点ではなく、「何をAIに問わせるか」という経営起点でAI活用を考え直す。

・2026年、AI活用の「二極化」が始まっている。でも大きいところの真似をする必要はない。

・次回以降、それぞれの知見を具体的に深掘りしていきます。

医療田:

楽しみだなー。

なんかさ、このブログも新しいステージに入る感じがするね。

機械屋:

Vol.1から48回、生成AIの「いま」を追いかけてきましたが、、

そろそろ「いま」だけじゃなくて「じゃあどうする」も語る時期なのかもしれませんね。

医療田:

うん。

弱音はまだまだ吐くと思うけど、、

「じゃあどうする」を一緒に考えていこうよ。

機械屋:

はい。引き続き、よろしくお願いします。

医療田:

よろしくー。

、、あ、ちなみに次回は何からやるの?

機械屋:

次回は、まさに「二極化」の話から入りましょう。

木下さんの「戦わずして売る技術」とAI導入の"勝てる土俵の選び方"。

医療田:

おお。戦わないでAIを使う。

なんか矛盾してるようで、、すごく気になる。

機械屋:

矛盾こそが面白いところなんですよ^^

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● よくある質問(FAQ)

Q. なぜ経営者の知見とAIを掛け合わせるのですか?

A. AI技術は急速に進化していますが、「どう使うか」の判断には経営やマーケティングの視点が不可欠です。技術を知るだけでは「何をすべきか」が見えにくい。経営の知恵と掛け合わせることで、より実践的な活用の道筋が見えてきます。

Q. 木下勝寿さんとはどんな方ですか?

A. 株式会社北の達人コーポレーション(東証プライム上場)の代表取締役社長で、現役のマーケッターです。著書に『売上最小化、利益最大化の法則』『戦わずして売る技術』などがあり、「戦わない=勝てる問題設定を先に決める」という独自のマーケティング哲学で知られています。

Q. 神田昌典さんとはどんな方ですか?

A. 日本を代表するマーケティングの第一人者で、著書累計数百万部のベストセラー作家です。日経MJ連載「未来にモテるマーケティング」でAIエージェントの活用にも言及しており、「これからはローカルで"問い"を起こす時代」という独自の視点を発信しています。

Q. このシリーズは医療関係者向けですか?

A. 医療機関でのAI活用を具体例として多く取り上げますが、「中小規模の組織がAIをどう活用するか」という問いは業種を問わず共通です。経営者、個人事業主、チームリーダーなど、「AI導入を考えているが何から始めればいいかわからない」方にも参考になる内容を目指します。

Q. 次回以降はどんな内容ですか?

A. 次回(Vol.50)では、AI導入の「二極化」の現実と、木下勝寿氏の「戦わずして売る」思考をAI活用に応用する方法を掘り下げます。その後、神田昌典氏の「ローカル × 医療AI」の視点や、具体的な導入ステップなどを順次取り上げていく予定です。

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※記載の内容は2026年4月時点の情報に基づきます。

●参考

木下勝寿『戦わずして売る技術 クリック1つで市場を生み出す最強のWEBマーケティング術』(幻冬舎、2025年)

https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344044852/

木下勝寿氏インタビュー「マーケティングとは"戦いの道具"ではなく"戦いをなくす道具"である」(ネオマーケティング)

https://corp.neo-m.jp/interview/008/

神田昌典氏 X(@MasanoriKanda)2026年発信

https://x.com/MasanoriKanda

神田昌典 日経MJ連載「未来にモテるマーケティング」

https://kandamasanori.com/weblog/

JBpress「AIのお試し期間は2025年で終了、2026年に顕在化する5つのトレンド」

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/92531

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