2分で読める生成AIのいま Vol.31「AIエージェントって何? ――このブログの"中の人"の正体」

「指示待ち」から「自律駆動」へ。
生成AIの進化が、また一歩先へ進みました。
今回は、このブログを影で支える「AIエージェント”Antigravity”」の正体に迫ります。
医療田さんと機械屋さんの会話でどうぞ。

======
医療田:
ねえねえ機械屋さん。

機械屋:
はい、何でしょう?

医療田:
前回、「Antigravityについて解説しますね」って言ってたでしょ。
あれから2週間くらいたっちゃったから、そろそろ。。

機械屋:
おおっと、そうでしたね。
どうも、町田さんもしばらく忙しかったみたいで。。
実は、Antigravityというのは、
Google Deepmindが開発している、新しいAIエージェントの名前なんです。

医療田:
Google Deepmind?
Googleは知ってるけど、Deepmindって?

機械屋:
ああ、そこからですね。
Deepmindはもともとイギリスのベンチャー企業で、
囲碁の世界チャンピオンに勝った「AlphaGo」を作ったことで有名になりました。

医療田:
あー! 聞いたことある!
プロ棋士に勝っちゃったやつだよね。

機械屋:
そうです、そうです。
そのDeepmindを2014年にGoogleが買収して、
今は「Google Deepmind」として、AI研究の最前線を走っているんです。
GeminiなどのGoogleのAIも、ここが中心になって開発しています。

医療田:
へー、Googleの中でも特にAIに強い部隊ってことね。

機械屋:
その通りです。
で、そのGoogle Deepmindが最近発表したのが、
「Antigravity」というAIエージェントなんですよ。

医療田:
エージェント?
代理人とか、そういう意味だよね。
普通のChatGPTくんとは違うの?

機械屋:
いい質問ですね。
たとえば医療田さんがAIに向かって、
「ねえAI、私おなかがすいたよ」って言ったとしますよね。

医療田:
はい。。まあ、いいでしょう。それで?

機械屋:
AIがチャットボットだとしたら、AIが行うのは「会話としての返答」です。
「そうなんですね。最後に食事したのはいつですか?」とか、
「そうですね、もうお昼ですね」とか。

医療田:
うんうん。

機械屋:
これがエージェントだと、ちょっと違います。
エージェントはこれを「ユーザーからの要望」として受け取り、
ユーザーの意図を因数分解するんです。
「おなかが減っている」
→「食事を済ませたい」
→「近くに食事できるところは?」
という感じですね。

医療田:
ふんふん。

機械屋:
そしてエージェントは、行動した結果を返答として返すわけです。
「医療田さんの好みと最近の食事履歴を踏まえて、近くのお店をピックアップしました」とか。

医療田:
おお!
つまり、、
チャットボットが「会話相手」なら、エージェントは「秘書さん」みたいな感じ?

機械屋:
その通りです!
まさに「反重力(Antigravity)」のように、
人間を単純作業の重力から解き放ってくれる存在、というわけですね。

医療田:
なるほどねー。
、、あれ、ちょっと待って。

機械屋:
はい?

医療田:
もしかして、このブログも、、
そのAntigravityくんが書いてるってこと?

機械屋:
。。ええ、まあ。

医療田:
えええっ?!

機械屋:
実際の流れを説明しますね。
まず、町田さんがAntigravityを立ち上げて、
作業用のフォルダを開きます。

医療田:
うん。

機械屋:
そのフォルダの中には、あらかじめ
「医療田さんはこういう口調で喋る」
「機械屋さんはこういう説明の仕方をする」
といった設定ファイルが入っているんです。

医療田:
私たちの取扱説明書みたいなもの?

機械屋:
まさにそうですね。
で、町田さんはAntigravityに向かって、
「AIエージェントについてのブログを書いて」と一言頼む。

医療田:
一言だけ?

機械屋:
一言だけです。
あとはAntigravityが、設定ファイルを読み込んで、
必要に応じてネットで最新情報を調べて、
記事を書いて、ファイルとして保存してくれるんです。

医療田:
へー、、
じゃあ町田さんは、最初に「書いて」って頼んだあとは、
出来上がりを待ってるだけ?

機械屋:
基本的にはそうですね。
もちろん、途中で「ここをこう直して」といった修正指示を出すこともありますが、
大枠の作業は、Antigravityが自律的に進めてくれます。

医療田:

(じゃあなんで、このシリーズ2週間も更新しなかったの。。?)


なんか、、私たちがAIの手のひらの上で踊らされてるみたいで、
ちょっと怖いんだけど。。
私の「脱線」とか「暴走」も、全部計算通りってこと?

機械屋:
ははぁ、、
まあ、そこは「仕様」ということで。。^^;

医療田:
。。。

機械屋:
いやいや、でもですね。
最終的に「これで公開していいか」を判断するのは、人間である町田さんなんですよ。
私たちはあくまで「下書き」を作っているだけで、
内容の最終判断は、ちゃんと人間がしています。

医療田:
ふーん、、そっか。
じゃあ、AIが全部やってくれるわけじゃないんだね。

機械屋:
ええ。
どんなに優秀な秘書でも、
「何を目指すか」「どんな価値を届けたいか」を決めるのは、やっぱり人間ですから。

医療田:
なるほどね。。
「意志」がないと、ただの待ちぼうけな秘書になっちゃうわけか。

機械屋:
そうです、そうです。
Antigravityという「翼」を得ても、
どこへ飛んでいくかは、私たちの意志次第なんです。

医療田:
うん、、
ほら、こういう言葉あるじゃない。
「鳥は翼があるから飛べるのではない。飛びたいという意志があるから飛ぶのだ」って。

機械屋:
おや、詩的ですね。
それはサン=テグジュペリの言葉ですか?

医療田:
たぶん、、そんな感じだったと思う。
『星の王子さま』の人だよね。パイロットでもあった。

機械屋:
ええ。彼は飛行機乗りとして、「飛ぶこと」について深く考えた人でした。
道具(翼)があるから飛べるのではなく、飛びたいという意志が先にある、と。

医療田:
うんうん。
AIに作業を任せられるようになったからこそ、
「自分は何をしたいのか」っていう意志が、もっと大事になるのかもね。

機械屋:
おっしゃる通りです。
では、今回のポイントをまとめますね。
・チャットボット:聞かれたことに「会話で」答える存在
・AIエージェント:ユーザーの意図を汲み取り、道具を使って「行動する」存在
・Antigravityは、Google Deepmindが開発した最新のAIエージェント
・設定ファイルを読み込ませて「書いて」と頼めば、自律的に作業を進めてくれる
・AIに「作業」を任せ、人間は「意志」と「判断」に集中する時代へ

医療田:
ありがとう、機械屋さん。
じゃあ私は、今日の夕飯のメニューを考えるという、
極めて人間的で創造的な仕事に取り掛かりますか!

機械屋:
ははは、、
それこそ、AIには代替できない領域ですね。

医療田:
でしょー?
「今日は何が食べたいか」を決める意志は、私にしかないもんね。

機械屋:
。。まあ、献立提案くらいなら、AIもできますけどね。

医療田:
えっ、それは言わないで!
======
●2分で読める「生成AIのいま」シリーズ。バックナンバーはブログからどうぞ!
https://www.youichimachida-ai.com/blog

Previous
Previous

2分で読める生成AIのいま Vol.32 - Antigravityの歩き方:AIエージェントを実際に使いこなそう

Next
Next

12月3日(RSNA2025 4日目)最終日の振り返り