12月3日(RSNA2025 4日目)最終日の振り返り

昨日の好天から一転、今日もシカゴは雪の降る一日となりました。

眺めの良い部屋なのは良かった。

学会は明日4日木曜まで続くのですが、私は、3日昼過ぎに切り上げて空港に。

朝一番は、乳房画像診断のbest practiceについてのセッションに参加。

マンモグラフィについては、合成2Dつまりブレスト・トモシンセシス(DBT)を撮った後に合成して作成される2D画像についてののピットフォール。

印象深かったのは、アシンメトリー(非対称性陰影)、日本語で言うところのFADですが、濃度の低いものに関しては、合成2Dでは見えづらくなるということが言われている、逆に、偽石灰化、つまり合成画像を作るにあたって石灰化のように見えるアーチファクトが出てしまうこともあるとのこと。

この辺りについての注意は必要かもしれません。

乳房MRIについて、興味深かったのは、いわゆるスクリーニングやサーベイランスとしてのMRIの用途が広がっているという点です。

今までのように遺伝子的なBRCA1/2変異があるものや、リスクが高い方に対しての検診ツールとしてのMRIはもちろんですが、乳がんの既往歴がある方、50歳未満で乳がんと診断された方、あるいは高濃度乳房で乳がんの既往がある方に関しては、毎年のMRIをスクリーニングとして行うべきということが、ACR(アメリカ放射線医学会)のガイドラインに出ているとのことです。

また、高濃度乳房に検診にも、マンモグラフィやDBTに加えて、40歳以降の方に毎年のMRIを勧めるという記述も同じくACRのガイドラインにあるそうです。

凍結療法(Cryotherapy)について

続いてのセッションは、breast interventionについてのセッションでした。

非常に印象的だったのが、凍結療法についての発表が非常に多かったという点です。

亀田総合病院では乳腺科の福間先生によって、すでにかなり長い歴史がある凍結療法ですが、今年になってにわかに、RSNAで発表が増えているのは非常に印象的でした。

ただし少し気になったのが、、かなり適応を絞っている、を組んでいるにもかかわらず、再発症例が若干多いように思いました。

この辺はもしかすると、凍結療法自体の精度管理のようなものが必要なのかもしれません。

また、放射線療法なや、薬物療法の併用もちょっとまちまちな印象。凍結療法の際の補助療法もコンセンサスを確立していく必要があるのではないかと感じました。

機器展示・PACS関連

機器展示としては富士フイルムメディカルさんに立ち寄りまして、PACSについての意見交換をさせていただきました。亀田では同社の読影レポーティングシステム、PACS、RISといったものを全て使用していますが、

ユーザーとしての経験、あるいは私自身のAIについての知見、本学会で聞き及んだ情報を共有し、意見交換をさせていただきました。開発中の読影AIも拝見させていただき(ここでは詳細は申し上げられませんが)、非常に有意義なディスカッションができたのではないかと思います。

ではさらばシカゴ。また来年会おう。

忘備録が一番の目的のRSNA振り返り記事でしたが、ここまでご覧いただいた方、ありがとうございます。なにかご質問などあれば是非お気軽に!

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12月2日(RSNA2025 3日目):乳房MRIの最新技術動向と、AI活用の「現実」