UCLAHealthの視察に参加しました。
少し前の話になりますが――
UCLA で開催されていた Medical AI に関するミーティングと、我々日本からの一団のために用意された特別スケジュールの双方に参加させていただきました。
視察日程の1つ”UCLA Health Data Day”。OpenEvidence CMOのDr Zackによるキーノートほか一部の講演を聴講できました。
特に印象に残ったのは、カンファレンスでの OpenEvidence の CMO(チーフ・メディカル・オフィサー)Travis Zack 氏による講演です。OpenEvidence は GPT モデルを基盤に、本来なら一つひとつ確認しなければたどり着けない医療情報——たとえば NEJM などのジャーナルや NCCN ガイドラインといったコンテンツ——を、対話形式で引き出せるサービスを提供しています。すでに米国の医師の過半数が利用しているとのことでした。興味深かったのは、彼らが単に情報を提供するだけでなく、その利用(トランザクション)を通じて「臨床的に本当に重要なデータや示唆とは何か」を逆に構築していくという発想です。利用そのものがデータ資産になる——これは今後、非常に大きな市場になりうると感じました。
※OpenEvidenceのサービスとビジネスモデルについては別ページで解説していますのでそちらもご覧ください!
また、看護師ワークフォースに関する最近の戦略は、今後の日本における看護師の役割・業務・使命感をアップデートしていくうえでも、非常に示唆に富む優れた取り組みだと感じました。
UCLA Ronald Reagan病院にあるMobile Stroke Unit。
中にCTが搭載されており、脳卒中の迅速な診断が可能です↓
チームリーダーでもあるIVR RadiologistのDr Nourのパワフルさには感激しました。信念で周りを動かすタイプの強いリーダーという印象。
一方で、Epic(Microsoft が関与し GPT モデルを取り込んだ、米国の主要な電子カルテシステム)については、思ったほど手放しで喜ばれている状態ではなく、使い勝手の評価はまだ賛否が分かれている印象でした。LLM(大規模言語モデル)を組み込んだ電子カルテは日本でも望まれているものですが、実際に導入された現場では、そのクオリティはまだ発展途上である、ということを知ることができました。AI については、以前のいわゆるチャットボット的な LLM に対して、最近はエージェンティック AI、いわゆる AI エージェントが本格化しつつあります。この流れが電子カルテにも反映されれば、状況はさらに変わってくるのではないか——引き続き情報を追っていきたいところです。
UCLA HealthのHead Quarter。
そして今回は、UCLA Healthのご厚意により、同社も協賛するユニクロフィールド・アット・ドジャースタジアムでドジャースの試合を観戦することができました。ブルペン横のバーでは大谷翔平選手を間近で拝見でき、感動的でした。体がとても大きく、同じ人間とは思えないほどです。プレーの端々に感じられる彼の誠意を直接拝見できました。当日は少しお怪我をされていたようですが。。
左から順に町田、上西さん、UCLA HealthのMr Kim。
試合は5対4でドジャースの勝利。非常に爽快な気分でした。
今回の参加を通じて、日本からの医師、そして企業家やその取締役、日本経営役員の方々と、2日間にわたって非常に濃厚なディスカッションをする機会をいただきました。今後の日本の医療をめぐる前向きな対話ができたことは、何にも代えがたい財産です。引き続きご教示いただければ幸いです。
この度のご縁は、日本経営 執行役員の上西さんからご招待いただいたものです。上西さんをはじめ、お世話になった皆さまに、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。