「藤田総診」を訪ねて——10年で数名から百数十名へ、その組織づくりの現場から

先日、愛知県豊田市にある豊田地域医療センターを訪問し、

藤田医科大学 総合診療プログラム(通称「藤田総診」)を見学させていただきました。



きっかけは、UCLA Health の視察の折にお目にかかりました、

藤田医科大学総合診療科 大杉泰弘教授です。



2015年に数名の専攻医から始まった総合診療の組織が、10年で百数十名規模にまで育っていること。

そして、驚くほどの多様性を受け入れながら、同時に強いリーダーシップでチームを束ねていること。

規模の拡大と多様性、普通に考えれば相反する二つが両立している現場を、どうしても自分の目で確かめたい——そう確信して大杉教授にお願いし、今回の見学が実現しました。

当日は38℃の猛暑日でしたが、さっそうとした病院のたたずまいに心が和みました。




当日は、医局の中核を担っておられる

近藤敬太先生

岡村知直先生

竹内元規先生

岩田仁志先生

から、直接お話を伺うことができました。特に印象に残ったのは、次の四点です。


一つめは、

若いうちから主体的に医局運営に関わる仕組みを設計しておられること。

運営を「上が決めて下が従うもの」にせず、早い段階から当事者として関わる経験を積ませる。組織への当事者意識は、教わって身につくものではなく、任されて初めて育つのだということを、あらためて突きつけられました。

二つめは、

教育推進室を設け、教育を組織的に推進しておられること。

教育を個々の指導医の熱意や善意に委ねるのではなく、機能として組織の中に据える。一般職にも力を貸してもらいつつ「教育の力で医師を育てる」という理念が、精神論ではなく仕組みとして実装されていました。

三つめは、

リクルートを医局全体の課題として取り組んでおられること。

人を集めることを一部の担当者の仕事にせず、チーム全員の使命・仕事にする。この覚悟の差が、10年という時間の中で決定的な差になったのだろうと感じます。

四つめは、

一人ひとりに伴走しパーソナリティを詳細に理解した上で、その人にとって望ましいプログラムを緻密に組み上げておられること。

これが、私にとって最大の発見でした。多様性を受け入れることと、強いリーダーシップで方向を示すこと。この二つが矛盾なく成立していたのは、その裏に、個人を細部まで理解しようとする途方もない手間がかけられていたからでした。

施設内の見学もさせていただきました。写真はTOYOTA製のリハビリロボット。


半日という短い訪問でしたが、密度は驚くほど濃く、まさに目から鱗の連続でした。

唯一の心残りは、お話に夢中になるあまり、写真を一枚も撮り忘れてしまったことです。

痛恨の極み、としか言いようがありません。ただ、それを補って余りあるほど、中身の詰まった時間でした。

そして帰り際、エレベーターホールにて、病院マーケティングサミットJAPANの竹田陽介先生にまさかの遭遇^^。

後日、ランチをご一緒する機会をゲットしました。

私自身、これから組織運営により積極的に関わっていくにあたり、大変良い知見をいただきました。

今回いただいた学びを、自分のリーダーシップの軸に据えていきたいと考えています。

快く受け入れてくださった大杉教授をはじめ、藤田医科大学 総合診療プログラムの先生方に、心より御礼申し上げます。

誠にありがとうございました!

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UCLAHealthの視察に参加しました。