2分で読める「生成AIのいま」 Vol.14 -生成AIのもたらす驚異的な近未来予測レポート"AI 2027"の概説-

機械屋:

医療田さん、、

医療田:

あら、機械屋さん、こんにちは。

めずらしいね、機械屋さんから話しかけてくるなんて。

。。どうしたの?蒼い顔してるけど。

機械屋:

ちょっと今回はすごいレポートを見つけました。

医療田:

いつも冷静な機械屋さんがそんな顔するんだから、よっぽどだなあ。

怖いけど、なに、どんな内容?

機械屋:

「AI2027」という、もとOpenAIの主要メンバーだった方が書いた、生成AIの未来予測です。

それによると

まず2025年ですが、AIが今のChatGPTの延長として、人の代わりに作業をするエージェントを発表します。

クオリティとしては、職場に就職したての新人社員というところでしょうか。

医療田:

新人社員くらい、かぁ、具体的にはどんな?

機械屋:

たとえば、ユーザーが「この辺で評判のピザ屋で、1万円で5人用のピザを注文しておいて」というところでしょうか。

ただ、これはまだ人がやっ他方が早いくらいのクオリティだとされています。

ただ、その次の2026年ごろから事態が急変します。

医療田:

ふんふん。

機械屋:

ちょっと説明が難しいですが、AI自身がAIの研究を手伝い始めるんです。

具体的には、AIが今後の方針を決めつつ、つぎのAIを作るためのプログラムもAIが行うようになります。

まるで天才研究員が何万人もいるようなスピードで、AIがどんどん進化するようになるんです。

医療田:

自分で自分をアップグレードしていくわけ? なんかすごいね、ちょっとSFみたい。

機械屋:

まさにそうですね。この『自己改良』というのがすごく重要で、AIが一度でも自分自身を改良できるようになると、そのスピードがどんどん速くなって、あっという間に人間がついていけなくなる。

これがいわゆる「知能爆発」、つまりシンギュラリティと呼ばれる現象なんです。

医療田:

あー、それ聞いたことある。

AIが一回賢くなると、人間の手を離れてどんどん頭が良くなる、とか?

機械屋:

はいそうです。

レポートでは、まさにその状況が2027年ごろに訪れる可能性があると言っています。

また、

このレポートには、米国と中国という、2つの覇権国家間闘争という政治的な側面の考察も書かれています。

また、レポート後半では2027年以降の予測シナリオを、楽観的なものと、悲観的なものとに分けて2つ用意しており、悲観的なシナリオでは2030年前後に人類がAIによって滅亡する、という未来を刻銘に描いているのですが、、。

医療田:

えっ?!なにそれ、ちょっと、やだ、怖いんだけど。。

機械屋:

この「生成AIのいま」というコラムの守備範囲とは離れるように思うので、ここでは深くは取り上げません、が、著者があえて警鐘を鳴らす目的で書いたとしても、真摯に吟味すべき内容だと思います。原著もブラウザ機能で和訳できますし、ぜひ一読をお勧めします。

医療田:

な、なるほど。。

そうか、うーん。

でも、どこかで読んだけど。

「悲観主義は気分てきなものだが、楽観主義は意志によるものだ」っていうじゃない?

機械屋:

フランスの哲学者、アランの「幸福論」ですね?

医療田:

あ、さすが機械屋さん、博学。。

機械屋:

いえ、いまGoogleで調べました。

そうですね、医療田さんのおっしゃるとおりかもしれません。

ガンダムのアムロ・レイではありませんが、「人間の知恵はそんなもんだって、乗り越えられる!(『逆襲のシャア』より)」と信じて、それが現実的になるよう行動することこそ、人間の務めなのかもしれませんね。

医療田:

そうね、、

。。機械屋さん、ガノタなのね。

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