2分で読める「生成AIのいま」 Vol.13 -コード書けなくてもアプリ作れる!Difyをいまさら解説-
最新の話ではないのですが、AIアプリ作成ツール"Dify"を紹介します。
生成AIをつかって何かサービスを使ってみたい、でもどうやって?
そんな時に役立つツールです。
以下の書籍を参考にしました。簡単に読める本ですのでよろしければ当たってみてください:
【この1冊からはじめる】生成AIアプリ開発入門 Dify 徹底活用ガイド (著)イサヤマ セイタ
医療田:
ねえ機械屋さん。
機械屋:
何でしょう?
医療田:
何か新しいAIの話聞きたいんだけど。
機械屋:
また漠然とした要望ですね。。
それなら、新しいものというよりは、少し前に出たものですが。医療田さん、"Dify"って知ってますか?
医療田:
うっ、、
機械屋:
どうしたんですか?
医療田:
聞いたことあるけど、、。
なんか響きが難しそうなので、いままで敬遠してきたんだよね。
だいいち、これって何て読むの?
機械屋:
ああ、「ディファイ」と読みます。
Dify公式の動画を確認すると、頭に軽くアクセントを置き、”ディーファイ”と読むようです。
“Define(定義する) + Modify(改良する)”を縮めた造語だそうですよ。
医療田:
ふうん。で、何に使えるん?
機械屋:
そうですね。
たとえば、医療田さん、患者さんの質問に答えるAIボットって作ってみたくないですか?
医療田:
そんな、、、できたらやるけど、難しいでしょ、そんなの。
機械屋:
なぜです?
医療田:
だって、プログラミングできないよ、私。
機械屋:
今ならChatGPTとかClaudeがコード書いてくれるじゃないですか。
医療田:
でも、その書いてもらったプログラム、どうやって動かすの?なんかあれでしょ?パイソンだっけ?
機械屋:
Pythonですね。
医療田:
そうそれ。一回インストールしてみたけど、あれ、、敷居高すぎでしょ。無理だって。
機械屋:
そういう時に使うのがこの「Dify」です。
医療田:
ん?
機械屋:
えーと、つまりですね。
“プログラムコードを書く”ことは基本不要で、”そのコードの実施環境を用意する”使えます(OpenAI など LLM の APIキーだけ登録すれば OK)――そんなツールが「Dify」なんです。
たとえば、
・AIボット:外来の待ち時間や検査の FAQ を 24 時間答えるチャットボット。
・テキストジェネレーター:病院からの 400 字お知らせ文を LINE 向けに 200 字へ短縮し、絵文字を 1 つ添えて返す。
・AIエージェント:予約日時を入力すると患者さん向けの丁寧な SMS リマインダー文を生成し、そのまま送信するアプリ。
などを Dify 上で作成したうえで、病院の Web サイトや院内システムに埋め込んで使うことも可能ですよ。
医療田:
え!すごいね、それ。
機械屋:
すごいですよね。回答に専門的知識が必要な場合は、Web サイトや Word、PDF、Notion などからのドキュメントを読み込ませて対応させる――これを RAG(Retrieval Augmented Generation、ラグ)といいますが、RAG を利用して専門的な回答を行うボットやエージェントも簡単に作成できます。
また、医療田さんには関係ないかもしれませんが、Google の提供するアプリケーション開発プラットフォームの GAS(Google Apps Script)と組み合わせることで、さらに本格的なアプリも作れますよ。
医療田:
なるほど!最後はなんかディスられた気がするけど、、それすごいね!ちょっと使ってみようかな。
機械屋:
アマゾンでわかりやすい解説本なんかも出ていますし、ぜひ読んでみてください。
なにしろ、コード実装環境なしで RAG もすぐ使える、という点で Dify は秀逸です。
まずは簡単な AI チャットボットを作るところから練習してみてもいいかもしれませんね。