2分で読める生成AIのいま vol.36 - Microsoft Azureを使ったAI活用2。Azureでできること#1:AIの「目」と「耳」が業務を変える!
前回はAzureとはなにか?Azureを使ったAIの特徴について解説話をしました。
今回からはAzure AIが現場でどう活躍しているのか? 具体的な事例を見ていきましょう。
あまりにも内容が膨大なので、Vol.36-38の3回に分けてお届けします!
今回も医療田さんと機械屋さんの会話でどうぞ。
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## 1. Azureの「目」と「耳」が現場で活躍?
医療田:
ねえ機械屋さん。Azureが「AIを安心して使えるクラウド」ってのはわかったけどさ。
実際、どんな風に使われてるの?
機械屋:
AzureをベースにしたAIのサービスは、広く知られている”ChatGPT”のようなAIチャットボットサービスだけではなく、とても多彩なんですよ。
現実の仕事現場では「商品を見る(検品)」とか「人の声を聞く(接客)」といった動作が必要ですよね?
そこで役立つのが、Azureが提供する**「目(画像認識)」や「耳(音声認識)」**のAIなんです。
医療田:
?どういうこと?
## 2. Uberのドライバー本人確認(Real-Time ID Check)
機械屋:
まずは「目」、つまり画像認識のAIを活用した事例をご紹介しましょう。
例えば、[Uber](https://news.microsoft.com/transform/uber-uses-microsoft-face-api-security/)さんの事例が有名ですね。 医療田さん、Uber(ウーバー)って、日本ではタクシー配車アプリとして有名ですが、、
医療田:
あ、わたし毎年なんやかんやで海外行ってるけど、その時に大体、Uber使ってるよ。海外のUberでは一般の人がドライバーやってるんだよね。
あらかじめ料金わかるし、ドライバーさんも評価システムがあるから悪いことできないし、そういう意味で、海外ではタクシーより安心だよな、って思って使ってる。
機械屋:
そうでしたか、それなら話は早い。
あのサービス、ドライバーさんって、登録すれば誰でもなれる自由な働き方ですけど、、逆に「本当に登録した本人なのかな?」って心配になりません?
医療田:
あー、確かに。。
免許証見せて登録した人と、実際に運転してる人が違ったら怖いね。 毎回誰かがチェックするわけにもいかないし…
機械屋:
そこで、Azureの「画像分析機能」が使われているんです。 ドライバーさんがアプリで仕事を開始するときに、自撮り(セルフィー)を求められます。
医療田:
自撮り? それをどうするの?
機械屋:
その場での自撮り写真と、事前に登録された顔写真が同一人物かどうかを、Azureの顔認識技術(**Azure AI Face**)が瞬時に判定するんです。 これがその名も「Real-Time ID Check」。
医療田:
へえー! 人間が見比べるんじゃなくて、AIがやるのか。 それなら一瞬で終わるし、ズルもできなさそうだね。
機械屋:
そうなんです。
何万人ものドライバーさんが同時にアクセスしても、AIなら一瞬で「本人ヨシ!」って確認できる。 「セキュリティチェック」という重要だけど大変な作業を、AIが肩代わりしてくれている良い例ですね。
【根拠記事】
Microsoft News 公式事例: https://news.microsoft.com/transform/uber-uses-microsoft-face-api-security/
Uber Engineering Blog: https://www.uber.com/blog/real-time-id-check/
また、**Azure AI Vision**というサービスもあります。
こっちはもっと幅広くて、画像全体についての機能を備えています。
医療田:
例えば?
機械屋:
画像に写っている文字を読んだり(OCR)、何が写っているか(「犬」とか「車」とか)を特定したり。
医療田:
なるほど、画像認識機能だね。
機械屋:
そうです!
あとは、**Azure AI Document Intelligence** や **Azure AI Content Understanding** などといった、ドキュメントの読み込みに特化したものもありますよ。
医療田:
へえ、、「目」だけでも、いろんなサービスが用意されているんだね!
## 3. AI医療スクライブ(Healow / Sunoh.ai)
機械屋:
次は「耳」、つまり音声認識のAIを活用した事例です。
最近の注目事例だと、医療ITの[Healow (Sunoh.ai)](https://www.eclinicalworks.com/products-services/sunoh)というサービスがあります。
医療田さん、診察中ってカルテ書くのに忙しくて、患者さんの顔をあまり見られないことありません?
医療田:
うっ…痛いところを突くね。
たしかに、たまの外来では、話を聞き逃さないように必死でタイピングしてるから、どうしてもパソコンに向かっちゃうんだよね。
患者さんには「ちゃんと話聞いてくれてるのかな」って思われてそうで、気にはなってるんだけど。
機械屋:
そこで登場するのが、**Azure AI Speech**と生成AIを組み合わせた「AI医療スクライブ(書記)」です。 診察中の会話をAIがずっと聞いていて、自動で文字に起こし、さらに要約してカルテの下書きまで作ってくれるんです。
医療田:
ええっ!? 会話の内容を理解してまとめるの? ただの録音じゃなくて?
機械屋:
はい。**Azure AI Speech**が正確に音声をテキスト化して、その内容をAI(**Azure OpenAI**)が「ここは症状」「ここは処方」って整理してくれるんです。 これによって、お医者さんはカルテ入力の手間から解放されて、患者さんの目を見てしっかり診察できるようになったそうです。
【根拠記事】
Microsoft 公式事例: https://www.microsoft.com/en/customers/story/24772-healow-azure
Sunoh.ai 公式サイト: https://sunoh.ai/how-sunoh-works/
医療田:
なるほど、、
AIが「耳」で聞いて、仕事を片付けてくれるなんて、すごい時代だね。
他にも「耳」を使った機能はあるの?
機械屋:
はい、「聞く(Speech to Text)」だけでなく、**「話す(Text to Speech)」**機能もありますよ。
例えば、コールセンターの自動応答で、AIが人間のように自然な声で案内したり。
医療田:
そうか。
最近、よくAI音声聞くようになったけど、文章をその場で考えてしゃべってくれるのか。
機械屋:
そうなんです。
具体的には、
1. **Azure AI Speech** サービスで声を「聞き」、
2. **Azure AI Language** サービスで内容を「理解」し、
3. 同じく **Azure AI Language**(の質問応答機能)で最適な答えを導き出して、
4. **Azure AI Speech** サービスで再び「喋って」返す。
また、
自社のWebサイトやFacebookなどの外部サービスとも、**Azure AI Bot Service** を使って作成した音声会話ボットを連結可能です。
医療田:
すごい!
## 4. もっと事例を知りたいときは?
医療田:
いやー!これは面白いね。
もっと、Azureのユースケースをたくさん確認したいなあ。
機械屋:
それなら、Microsoftの公式サイトに[導入事例](https://customers.microsoft.com/ja-jp/)がたくさん載っていますよ。
検索のコツとして、キーワード入力だけでなく「フィルタ」を組み合わせると、ご自身の興味(医療・生成AIなど)に一気に近づけます。
特に、検索窓の下にある 「ビジネスニーズ」で「人工知能 (Artificial Intelligence)」にチェックを入れる
と、AI関連の事例だけに絞れるのでオススメです。
医療田:
へえー! 日本の企業の事例もあるの?
機械屋:
もちろんです!
今日紹介したような有名な企業から、中小企業のDX事例まで幅広く掲載されています。
「うちの業界だとどんな使い方があるのかな?」って探してみるだけでも面白いですよ。
## まとめ
機械屋:
今回のポイントをまとめましょうか:
- **画像・顔認識(Azure AI Vision / Azure AI Face)**:Uberの事例のように、AIが「目」となって本人確認などのチェック作業を代行し、業務のスピードと安全性を担保する。
- **音声・言語認識(Azure AI Speech / Azure AI Language)**:Healowの事例のように、AIが「耳」となって会話の記録や処理を引き受け、人間が「目の前の相手」に集中できるようにする。
医療田:
なるほどねえ。
AzureでAIが「目」や「口」を持つことで、人間は退屈から解放されて、もっと「ワクワク」する仕事ができるようになるかも。
機械屋:
その通りです。
でも、Azureにはさらに様々な機能があるんですよ。
次回Vol.37では、「大量の資料やデータから知見を掘り起こす「ナレッジマイニング(**Azure AI Search**)」」についてお話しします。お楽しみに!
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