2分で読める生成AIのいま vol.35 Microsoft Azureを使ったAI活用1。そもそもAzureってなに?クラウドって?

AIを「安全に・便利に」使うための強力な味方、それがAzureです。


今回も医療田さんと機械屋さんの会話でどうぞ。

今回は、AI導入の現場で必ず耳にする「Azure」について、基礎の基礎から!


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## 1. そもそも「クラウド」って?


医療田:

ねえ機械屋さん。

AIの話をしてると、「アジュール」とか「クラウド」って言葉が出てくるじゃない?

このまえのセキュリティの時にも出てきたけどさ。


機械屋:

はい、Microsoft Azure(アジュール)のことですね。「クラウド」というのは、コンピューターを使ったサービスの提供形態のことですよ。


医療田:

そう、それ!

ちょっと、一回しっかり勉強しておきたいのさ、クラウド。


機械屋:

なるほど。

「クラウド(雲)」という名前ですが、実際には地上にあるんですよ。

世界中のどこかに、巨大なデータセンターという「倉庫」があって、そこに大量のコンピューターが並んでいるんです。

医療田:

え、物理的にあるの?


機械屋:

あります、あります。

クラウドというのは、**「自分たちでコンピューターを買って管理する」のではなく、「誰かが管理している巨大なコンピューターの一部を、インターネット経由で借りて使う」** 仕組みのことなんです。

医療田:

借りて使う…?

つまり、レンタカーみたいな感じかな?


機械屋:

おっ、いい線いってますね!

もっと言うと、**「発電所」****「自家発電」** の違いに近いかもしれません。

医療田:

発電所?


機械屋:

はい。

昔は、電気を使いたかったら、自分の家に発電機を置いて、燃料を入れて、メンテナンスもしなきゃいけなかった(=オンプレミス、自社サーバー)。

でも今は、電力会社が作った巨大な発電所から、コンセント(インターネット)をつなぐだけで、必要な分だけ電気を使えますよね(=クラウド)。


医療田:

あー! なるほどー。。

発電機の手入れをしなくていいから、楽ちんなんだ。


機械屋:

その通りです。

しかも、急にたくさん電気が必要になっても、発電所なら余裕で対応できますよね。これが「クラウド」の強みなんです。



## 1.5 実はこんなに使われている「クラウド」

医療田:

へえー。理屈はわかったけど、でも普段生活してて「あ、私いまクラウド使ってるわ~」なんて思ったことないよ?

なんかこう、IT企業の人たちが裏でコソコソ使ってるだけなんじゃないの?

機械屋:

いやいや、とんでもない!

実は医療田さんも、毎日クラウドのお世話になりっぱなしなんですよ。

たとえば、**Netflix** で映画を見たり、**Uber** で食事を頼んだりしませんか?

医療田:

え、うん。昨日の夜もNetflix見てたし、先週はウーバーでタピオカ頼んだ。

機械屋:

それ、全部クラウドの上で動いてます。

Netflixは自前のデータセンターを持たず、ほぼ全ての動画配信システムをクラウドで動かしていることで有名です。

国内でも、**トヨタ自動車****任天堂****ユニクロ**など、みんなが知ってる大企業の多くがクラウドを活用しています。

医療田:

えっ、自前のサーバー持ってないの!? あのNetflixが?

それにトヨタとかユニクロも…?

なんか裏方だと思ってたけど、めちゃくちゃ社会のインフラじゃん。

機械屋:

そうなんです。

事実、日本のクラウド市場規模だけでも、**約4兆円**(2024-2025年予測)に達すると言われています。

見えないけれど、電気や水道と同じくらい、今の生活にはなくてはならない「超・巨大産業」なんですよ。

医療田:

よ、よんちょうえん。。

え、ちょっと待って、ちょっと大きすぎてよくわからない。。??

機械屋:

落ち着いてください(笑)。

たとえば、みんなが知っている大企業、**パナソニック****味の素**

あのクラスの超・有名企業の時価総額(会社の値段)が、だいたい4兆円前後です。

つまり、「日本を代表する巨大企業1社ぶん」と同じくらいの規模が、クラウド市場にはあるんです。

医療田:

へぇ~!

パナソニックとか味の素と同じくらいかあ。

そう言われると、なんか「めちゃくちゃデカいけど、想像できる」サイズ感だね。

機械屋:

でしょう?(笑)

しかも、他の産業が横ばいの中、クラウド市場は毎年ガンガン伸び続けています。

「電気や水道と同じ」と言いましたが、**今後ますます大きくなっていくデジタル社会の土台** であることは間違いありません。


## 2. じゃあ「Azure」ってなに?

医療田:

クラウドが わたしなんかの生活にも不可欠な存在なのは分かった気がする。

じゃあ、「Azure」っていうのは、、Microsoftが提供しているクラウドの名前、なの?

機械屋:

そうです!

Azureは、マイクロソフト社が提供している **「クラウドサービスのブランド名」** です。

電力会社で言えば、「東京電力」とか「関西電力」みたいなものですね。


医療田:

あ、そういうこと!

会社名というか、サービス名なんだ。


機械屋:

ほかに有名どころだと、Amazonの「AWS(エーダブリューエス)」や、Googleの「Google Cloud」なんかがありますね。

これらは「世界3大クラウド」なんて呼ばれたりもします。

医療田:

へー、いろいろあるんだ。

で、なんでAIの話になると、その「アジュール」が出てくるの?

機械屋:

ここが重要なポイントです。

実はAzureは、ChatGPTを作った **OpenAI社と非常に深いパートナー関係** にあるんです。


医療田:

なんか聞いたことある。たしかOpenAIが初期のころに、MicrosoftのAzureを借りたのが始まりなんだっけ?

機械屋:

はい。そこがすごく重要な点です。

実は、ChatGPTのような「超・天才的なAI」を育てるには、普通のコンピューターでは到底足りないんです。

何万台もの高性能なコンピューター(GPU)を繋いで、何ヶ月も計算させ続ける必要があります。


医療田:

へええ…!

お金も電気代もすごそう。

機械屋:

おっしゃる通り、数千億円レベルの投資が必要だと言われています。

OpenAIには「天才的な脳みそ(AI研究)」を作る技術はありましたが、それを育てるための「広大な土地と資金(インフラ)」が足りていませんでした。

そこでマイクロソフトが、「場所もお金も出すから、一緒にやろう」と手を組んだんです。


医療田:

なるほどねえ。

「天才研究者が、世界一のお金持ちのスポンサーを見つけた」みたいな感じかな?

機械屋:

まさにそんなイメージです!

マイクロソフトにとっても、「世界最高のAI」を自分たちの安全な製品(Azure)に組み込めるメリットがあります。

このパートナーシップのおかげで、私たちは「天才的なAI」を「企業レベルの安全性」で使えるようになった、というわけなんです。


## 3. Azureを使うと何がいいの?

医療田:

なるほど、、AzureはChatGPTのお母さん…いや、パトロンみたいなものかな?

でもさ、私たちがAIを使う時に、わざわざAzureを使う必要あるの? 普通にChatGPTの画面でチャットすればよくない?


機械屋:

個人で楽しむ分には、それでも十分です。

ですが、企業や病院で「業務として」使う場合は、Azure経由でAIを使うことに大きなメリットがあるんです。


医療田:

メリット? たとえば?

機械屋:

一番は **「セキュリティ」** ですね。

普通のChatGPTだと、入力したデータがAIの学習に使われる可能性がありますが、Azure経由で使う「Azure OpenAI Service」なら、**入力したデータは学習に使われない** という契約ができるんです。


医療田:

そうだった。

患者さんのカルテ情報とか、絶対学習されたくないもんね。。

機械屋:

マイクロソフトは昔から企業のシステムを支えてきた会社なので、セキュリティや管理機能が非常にしっかりしているんです。

だから、「仕事でAIを使うならAzure」という選択肢がよく挙がるわけですね。

医療田:

ふんふん。

「安心できる頑丈な金庫の中で、AIを使える」みたいなイメージかな。


機械屋:

素晴らしい! まさにその通りです。

世界最高峰のAI(OpenAI)を、世界最高峰のセキュリティ(Microsoft)で守られた環境で使える。

これがAzureの最大の魅力なんですよ。

## まとめ

機械屋:

今回の教訓をまとめましょうか:

**クラウド** は、インターネット経由でコンピューターを借りる「発電所」のような仕組み。

**Azure** は、マイクロソフトが提供するクラウドサービスのブランド名。

**Azure** を使うと、ChatGPTなどのAIを「セキュリティ万全の状態」で業務利用できる。


医療田:

なるほどねえ。

「雲」だからふわふわしてるかと思いきや、中身はガッチガチの金庫だったわけだ。


機械屋:

おっ、しゃれたこと言いますね!


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