【登壇報告】第76回日本病院学会 スイーツセミナー「AI-SaaS時代のMRI戦略 ― 画像再構成AIで実現する『時短×画質×経営』の三方よし」に登壇しました

2026年7月2日、国立京都国際会館で開催された第76回日本病院学会にて、

AIRS Medical Japan合同会社共催のスイーツセミナー「AI-SaaS時代のMRI戦略 ― 画像再構成AIで実現する『時短×画質×経営』の三方よし」に登壇し、「AI-SaaS時代における医療マネジメント ― 戦略的・管理学的視点から」と題して講演いたしました。

●なぜ「病院学会」で話したのか

MRI画像再構成AI「SwiftMR」(AIRS Medical社)に関する講演は、これまで放射線関連の学会で行われることがほとんどでした。しかし、この種のソリューションの導入を最終的に判断するのは、経営側の視点を持つ方々です。であれば、病院経営に携わる方々が集まる場でこそ発信する意義があるのではないか ― そんな問題意識から企業側と相談を重ね、今回、日本病院学会での発表という新しい機会を設けていただきました。

●講演の内容 ― 「新しいタイプの製品」とどう向き合うか

SwiftMRは、MRI撮像後の画像にディープラーニングを適用してノイズを除去し、撮像時間の大幅な短縮と画質の両立を可能にするソフトウェアです。世界40か国以上・1,700施設を超える導入実績を持つ、確かな製品です。

一方で、私たち医療機関の側から見ると、この製品には「馴染みづらさ」があるのも事実です。CTやMRIといったハードウェア、あるいはPACSのような確立されたシステムとは異なり、「画像再構成のソフトウェア」は目に見えにくい商品です。しかもこれまでこの領域は、富士フイルムやキヤノン、シーメンス・GE・フィリップスといった大手モダリティベンダーの製品が中心でした。新興企業が提供する、医療機器(SaMD)としての顔とSaaSとしての顔をあわせ持つ製品の導入には、一定の障壁が予想されます。

そこで講演では、AIによる画像再構成のメカニズムを簡単に紹介したうえで、「新しい企業からの新しいタイプのサービス」を導入するにあたり、私たちがどのように構え、準備し、検討すべきかをお話ししました。

私たちは、状況を過剰に楽観視して飛びついてしまうこともあれば、逆に「慎重」に見えて実はただ臆病なだけで、現状維持に甘んじてしまうこともあります。VUCAと呼ばれる現在においては、そのいずれをも超えた多角的な検討が必要ではないか。この部分を経営管理学の視点、特に「イノベーション」と「リーダーシップ」にフォーカスして、私なりの考えとしてまとめさせていただきました。

●当日の反響

大変ありがたいことに、事前チケットは配布時点で完売、当日券も残らない状態で、90名の方にご参加いただきました。セミナー終了後には、多くの参加者の方が同社の企業ブースに足を運ばれたと伺っています。

●謝辞

本セミナーの実現にあたりご尽力いただいたAIRS Medical Japanの皆様(日本支社長イ様をはじめ、井下様、川口様)に心より感謝申し上げます。また、座長の労をお取りいただいた竹田綜合病院 副院長の間島一浩先生、そして同じ演者として「医療法人鉄蕉会におけるSwiftMR使用経験」をご講演された当院画像診断室の加藤義明副室長に、深く御礼申し上げます。

※終了後、間島先生(中央)、加藤副室長(左)と記念撮影をさせていただきました。

私にとって日本病院学会という新しいフィールドで、新しい視点からの講演の機会をいただき、高い評価をいただけたことは、大きな喜びでした。今後もこのような協力・協業を続けていけたら幸いです。この度は貴重な機会をありがとうございました。





Next
Next

2分で読める生成AIのいま Vol.58「うちのAIは医療機器じゃないので」が通じなくなる日 ― AISIヘルスケアAI安全評価ガイドを読む