2分で読める生成AIのいま Vol.27 -AI時代の“アプリDIY”-

「専門知識がなくても、AIとアプリをつくる時代へ」。

AIの精度が向上し、プログラミングや実装環境の知識がなくても、AIと会話しながらアプリを作ることができるようになりましたね。

生成AIについてやさしく学べるブログシリーズ。

AIと行う「手作りアプリ」の世界を、医療田さんと機械屋さんとの会話でご確認ください!

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医療田:

あ、機械屋さん。お久しぶり!最近、顔見なかったけど、忙しかったの?

機械屋:

どうも、ご無沙汰していました。

少し立て込んでおりまして……。出張やら、ちょっと時間のかかる仕事を抱えてまして。

医療田:

そっか。実はね、機械屋さんが来ない間に、“アプリDIY”に挑戦してたんだよ。

機械屋:

アプリのDIY、ですか。それはまた面白い表現ですね。

医療田:

そうそう。

自分が作りたいソフトに近いのをGitHubで探して、それをClaude Sonet 4.5に投げて、カスタマイズしてもらったの。

ちょっと時間かかったけど、いまプロトタイプが動くとこまできた!

機械屋:

それはすごいですね。

あ、

GitHubというのは、、

世界中のプログラマーが自分の作ったソフトやコードを置いているプラットフォームですね。

いわば、プログラミングコードの“図書館”とか“掲示板”といったところでしょうか。

誰でも無料で見られて、カスタマイズも自由ですので、

アプリを開発しようと思ったら、素材を探すには絶好の場所、ですね。

医療田:

最初に似たコードを探して、“これをベースに○○仕様にしたい”ってAIに伝えたら、

環境設定から必要なパッケージまで、ぜんぶ教えてくれたのよ。

わたし、Pythonの使い方って教科書を読んだことあるくらいで、予備知識も大したことなかったんだけど、

それでも、プロトタイプ作成まで困らなかった。

機械屋:

ほうほう。

医療田:

じつはね、ちょっと前に似たようなことを試したことあるけど、

その時とは、AIの精度が段違い。

前はトークン切れとか、同じ説明をぐるぐる繰り返すとかあったから、

今回も「もうダメかなあ」と思った瞬間が何度かあったけど……。

エラーが出ても、そのエラーメッセージを貼って『どうすればいい?』って聞くと、ちゃんと解決策を返してくるの。

機械屋:

なるほど、AIの“問題検出力”と“問題解決力”が上がっているんですね。

医療田:

ほんとそれ。

なんか、こっちが「これで動くかな……」って思いながら実行すると、ちゃんと動いちゃうの(笑)。

機械屋:

ははぁ、それは楽しそうですね。Claudeはコーディングに定評がありますし。

“コード読解力”と“デバッグ力”が上がってる証拠ですね。

医療田:

今回は、自分の希望に近そうなコードをGitHubで見つけてきたけど、

もとになるものがなくても、「こういうアプリが作りたい!」というだけでも、いけちゃいそうだよね。

機械屋:

そうですね。

ChatGPTやClaudeに「こんなアプリを作りたい」と伝えるだけでも、

設計書、コード、動作手順、必要なパッケージまで全部教えてくれます。

そういう意味では、

“コードを書く力”も大事ですが、“AIにどう伝えるか”という力がより重要になっています。

医療田:

プロンプトエンジニアリング、だね。

機械屋:

そうです。最近はAIの精度も上がりましたが、

いわばプロンプトエンジニアリング――つまりAIにどう指示するかを工夫することで、

AIの回答精度もどんどん上がります。

プロンプトエンジニアリングが、いわば「新たなDIYスキル」といえるかもしれませんね。

医療田:

そうだねー。

「ちょっとやってみよう」という好奇心と、

「専門知識がなくても、今のAIならいろんなことができる」という事実を知っていること、

そして、実際に「AIを使ってこんなことができるらしい」という事例を知っていること――

この3つが大事かも。

諦めずにAIと“対話を続ける根気”と“好奇心”が、大事だなーって思った。

機械屋:

おっしゃる通りです。今回の教訓をまとめましょうか:

・GitHub+生成AIで、専門知識がなくてもアプリ開発が可能。

・成功のカギは「好奇心」と「諦めずにAIと対話を続ける根気」。

・プロンプトエンジニアリングも、これからの新しいDIYスキル。

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●2分で読める「生成AIのいま」シリーズ。バックナンバーはブログからどうぞ!

 https://www.youichimachida-ai.com/blog

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【ご報告】 聖マリアンナ医科大学乳腺・内分泌外科学講師(嘱託) を拝命いたしました